賃貸物件を探していると、よく目にするアパートと賃貸マンション。この違いは何?と疑問に思う人もいるでしょう。
この記事ではアパートとマンションの違い、そしてメリットとデメリットを解説します。
アパート、マンションの違いは何?
アパート、マンションの違いは明確な区別があるわけでもなく、定義や法律もありません。
不動産会社や大家さんが独自に決めている場合もあるため、見た目が同じような集合住宅でも、ある建物はアパートとなっていたり、ある建物はマンションとなっていたりします。
一般的に、構造の違いや階数によって区別されています。
アパートといわれる建物は木造か軽量鉄骨造の2階建て以下で建築されています。一方、マンションは鉄骨造、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリートの3階建て以上で建てられています。
アパートよりマンションのほうが、より頑丈で高い建物が多いということになります。
アパートのメリット、デメリット
次に、それぞれのメリットデメリットの解説をします。
アパートのメリット
- 家賃が安い
- 物件数が多い
家賃が安い
アパートが建てられている場所や築年数(建築されて何年経ったか)にもよりますが、マンションに比べて家賃が安い傾向にあります。とにかく家賃の安さを優先する人には、おすすめです。
物件数が多い
アパートは、中心部や駅前にあるのはもちろん、静かな住宅街にも建築されているため、選ぶ方が大変なくらい多く建てられています。そのため、社宅として利用する会社も多いです。
アパートのデメリット
- 古いアパートは耐震性が低い可能性がある。(昭和56年6月の耐震基準の改正前に建てられたアパート)
- 気密性が低いため、冷暖房が効きにくい。(古いアパート)
- 騒音トラブルが多い
古いアパートは耐震性が低い可能性あり
昭和56年6月の耐震基準の改正前に建てられたアパートは耐震性が低い可能性があり、大きな地震が起こった場合、倒壊する危険も考慮する必要があります。
気密性が低い
特に古い木造アパートは、気密性が低く、冷暖房が効きにくく、その分、光熱費が高くなる傾向にあります。
騒音トラブルが多い
古いアパートでは、遮音性が低く、騒音トラブルもよく耳にします。
このように、アパート(特に古いアパート)は家賃が安い傾向がありますが、耐震性、気密性、騒音トラブルなどのリスクがあることを理解しておきましょう。
マンションのメリット、デメリット
次にマンションのメリットデメリットの解説をします。
マンションのメリット
- 立地が良い
- 気密性が高い
- セキュリティが充実している
立地が良い
マンションは駅前など交通の便が良い場所に建築されることが多いです。車がない人や電車、バスで通勤、通学する人にとっては利便性が高いと言えます。
気密性が高い
マンションは構造上、気密性が高いです。気密性が高いと、汚れた空気が室内にとどまり、結露が発生しやすいという欠点があります。
しかし、2003年の建築基準法改正によって、24時間換気システの設置が義務付けられているため、築年数が新しいマンションであれば、それほど心配しなくても大丈夫です。
その分、冷暖房の効き目が良く、光熱費を安く抑えることができます。
セキュリティが充実している
セキュリティ面はアパートよりも充実している場合が多いです。オートロックや防犯カメラが設置がされていたり、管理人や警備員が常駐しているマンションもあります。
そのため、女性が一人暮らしをする場合には安心といえます。
マンションのデメリット
- 管理費、修繕積立金の負担がある
- 管理組合がある
管理費、修繕積立金の負担がある
マンションは、毎月のロ一ンの支払いの他、管理費や修繕積立金の支払いもあります。
マンションの敷地が借地権の場合は、地代の支払いもあります。
管理組合が面倒な場合も
町に町内会があるように、マンションには管理組合というものがあります。そのマンション独自のルールがあり、それを面倒と感じる人もいます。
まとめ
これまで、アパートとマンションの違い、それぞれのメリット、デメリットの解説をしてきました。
アパートのメリット
- 家賃が安い
- 物件数が多い
アパートのデメリット
- 耐震性が低い可能性あり
- 古いアパートの場合、冷暖房が効きにくい
- 騒音トラブル
マンションのメリット
- 立地が良い
- 気密性が高い
- セキュリティが充実している
マンションのデメリット
- 管理費、修繕積立金の負担がある
- 管理組合がある
このように、アパート、マンションには、それぞれ一長一短があります。また、住む目的や資金、家族構成、場所など人それぞれ希望条件が違うため、どちらがいいとは言い切れません。
そのため、家賃を安く抑えたいならという人ならアパート、多少家賃が高くてもセキュリティがしっかりしたほうがいいという人はマンショというように、自分の条件と相談しながら決めたほうがいいですね。
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