アパートやマンションの契約が終わり、入居となったら、生活するためのさまざまな手続きをしなければなりません。
と言っても、初めてアパートやマンションを借りる人にとって、何をどうすればいいのか分からないという人もいるでしょう。この記事では、入居時にすべきことや注意点を詳しく解説します。最後まで読むことによって、入居時の各手続きをスムーズに行うことができます。
入居時の審査についてはこちらをご覧下さい。
入居時にすべきこと
入居が決まったら、電気、ガス、水道などを利用するための手続きをします。これは不動産会社は基本的にノータッチですので、自分で手続きをする必要があります。
電気
アパートやマンションに入居すると、ブレーカーを上げれば電気自体はすぐ使用はできます。(電力量計がスマートメーターに交換されている場合は電力会社に連絡しないと使用できません)しかし、そのまま使用を続けるわけにはいきません。早目に利用予定の電力会社に連絡をしましょう。
アパートやマンションは、新しい入居先の玄関口等に「使用申込書」が備えつけられている場合があります。もし見当たらない場合は、電力会社に連絡をします。立ち合いは不要です。
昨今は電力自由化で、さまざまな会社で電力を供給しています。この際に電力会社を変更してみるのもいいかもしれません。手続きも簡単で、すべてネットで完結します。申込をしたい電力会社のウェブサイトにアクセスし申込をするだけです。今までの電力会社の解約手続きは必要ありません。
水道
水道も玄関等に「使用開始申込書」が備えつけられている場合があります。ない場合は利用予定の水道局へ連絡をすれば大丈夫です。その際、新しい住所やいつから使用するのか等を伝えます。
原則、立ち合いは不要です。
ガス
ガスの場合も利用予定のガス会社に連絡します。入居の際は、ガス会社の立ち会いが必要です。
注意点として、ガスは都市ガスとプロパンガスの2種類があります。必ず、入居先のガスがどちらか確認して下さい。ガスコンロにも都市ガス用、プロパンガス用があるため、確認せずに購入してから使用できないなんてこともあります。
届出
転居をする際は、役所に届け出をする必要があります。異なる市町村へ引越しをする場合と、同じ市町村で引越しをする場合とでは手続き方法が異なります。
異なる市区町村へ引越し
まず、異なる市町村への引越しの場合です。
現在もしくは以前住んでいた市町村の役所に、転出届を出します。すると、転出証明書を渡されるので、それを受け取ります。
転出届は、引越し日前後2週間以内に行わなければなりません。
そして、新しい住所の役所に転入届と転出証明書を一緒に提出します。
この新しい住所での手続きは、引越し後2週間以内に行わなければなりません。
同じ市区町村內での引越し
同じ市町村内での引越しの場合は、住んでいる地域の役所に転居届を出すだけです。
転居届は、引越し後2週間以内に行わなければなりません。
必要書類、代理人や郵送による手続きでも可能かどうかは、その役所に聞いてみてくださいね。
挨拶まわりも忘れずに
引越し先であいさつ回りを面倒と感じたり、必要ないと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、できる限りやっておくことをおすすめします。
なぜなら、人間の心情として、一度あいさつした人とまったくあいさつしない人では、接し方が違ってくるからです。
ちょっとしたトラブルがあっても、一度でもあいさつを交わした人であれば「まぁいいか」と容認できる場合が多くなります。
アパート、マンションなら、両隣りと上の部屋、下部屋の4世帯が望ましいです。貸家であれば、最低でも両隣り、余裕があれば普段、 顔を合わせる事がありそうな世帯すべてに回るのが良いかと思います。
入居中の注意点
今まで手続き方法について解説してきました。次にアパートやマンションに入居中の注意点を解説していきたいと思います。
騒音
アパートやマンション等の集合住宅では騒音トラブルが多く発生しています。
深夜のテレビや音楽、洗濯、掃除機などの使用や大きな声での会話などは隣の住民から苦情がくる場合があるため注意が必要です。
ペット飼育
ペットの飼育が禁止されている物件で、ペット飼育が判明して破損等があった場合、多額の損害賠償を請求された事例もあります。必ず確認しておきましょう。
ペット可の物件であっても、鳴き声があまりにもうるさい場合などは、トラブルの原因となるため、対策が必要です。
カビ
普通に使用して汚れた部分は、借り主が負担しなくてもいいのですが、きちんと手入れをしないで汚れた部分は負担しなければなりません。
よくあるのが、カビです。カビの対策として、次のようなものがあります。
- まめに換気をする
- 除湿器を使用する
- 押し入れには除湿剤を使用、スノコを敷く
- 家具や家電は壁から少し離して設置する
水道管の凍結
寒い地域では、水道管の凍結に注意が必要です。万が一凍結してしまった場合は、7万~10万円と高額な請求がきます。夜寝る前の水抜きはしておいたほうが無難です。
火災保険の活用
注意点というわけではないのですが、ここで、火災保険の活用方法をお伝えします。
例えば、誤って大量の水をこぼしてしまい、畳を汚してしまった場合、これを放置すると、退去時に畳の交換費用を請求されます。その時は、火災保険を使って修理をすれば、負担を免れることができます。ただし、
- 補償内容 借家人賠償 不測かつ突発的な事故(破損、汚損)がついていること。
- 入居中に申請をすること
が条件です。
まとめ
今回はアパートやマンション等に入居する際の電気、ガス、水道の手続き方法や役所への届出、入居してからの注意点の解説をしてきました。
初めてアパートやマンションに入居する場合、分からない事や自分で手続きをしなければならない事も多く、大変かと思います。その際は、この記事を参考にしていただき、トラブルのない新しい生活を手に入れていただけたら幸いです。
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